おれはじつにばかだな

デジモノとアニメが好きな転職ばっかりしてるへなちょこボーダー日記

『大谷採石場跡』と『餃子の正嗣』で宇都宮を堪能する【MT運転練習】

無職期間中の今年度の前半に自動車教習所で普通自動車のAT限定解除を行ってきました。『AT限定解除』という言葉、結構紛らわしい言葉ですが要は普通自動車のうち、AT操作の自動車に限定された免許からMT操作の自動車も運転できるようにMT操作も解禁された免許を取得されるためですね。普通自動車免許を取得する際にAT限定にするか、それともATMTどちらも操作できるように免許を取得するかの違いですね。自分は前者で免許を取得していたので約4年間はAT限定免許でした。

自動車の運転自体は地方都市に勤務していた際に毎日のように使用していたので問題ナシ。むしろ日常の運転に慣れ、教習所での運転方法、受かるための手順がおろそかになっていたほうが問題でした。

教習はスムーズに進み(エンストもしっかりして失敗も学び)ストレートで合格しました。ストレートに進むと教習自体は2日、試験で1日、自分の場合は加えて申し込みで1日、合計で4回しか教習所に行かないんですよね。普通自動車免許合宿の日程を考えるとATとMTで教習に必要な時間が数日分しか変わらないのでその分の差が埋まるだけでMT免許は取れるらしいです。その分、練習時間が短いのでストレートで受かる人は少ないとも聞きます。

そして免許取得から数ヶ月経った先日、MT運転練習として都内から宇都宮まで避暑がてらの日帰りMT運転免許練習旅行に行ってきました。場所は『大谷石地下採掘場跡』。正式名称は『大谷資料館』ですがこの名前だとイマイチどういった場所なのか分からない。

都内からは東北自動車道経由で宇都宮ICからすぐ。時間にして2時間前後でしょうか。

 資料館の下手には巨大な駐車場があり、そこに車を止めてゆるやかな坂を登っていきます。幸い、混雑もなくすぐに停めることができました。

坂を登って行くと道中に時代を感じさせるトラックが。よくよく見るといすゞ製の大型トラック。少しづつ、期待感が出てきました。

トラックを超えて真正面に巨大な石切場跡がお出迎え。人の手が加わっているからこそ、その姿は圧巻の一言。その下の水平堀跡はなぜか自販機コーナーになっています。そこに自販機置いちゃうのか。

石切場跡の向かい側にはお土産兼、カフェが併設されており、カップル客がわんさか。地元や群馬県のデザイナー作品やらジェラートっぽいのも食べられるようになっていました。

資料館の建物はガラス張りの綺麗な建物。日の光で暑そうだなぁと思ったら案の定、湿気が…。地下から冷気を吸い上げているようですが入り口が開放されていて全然間に合っていない様子。

受付で入場券を購入していざ地下へ、とその前に展示施設へ。そうですよね、ここ資料館ですものね。採石に使用されていた道具やトロッコ、日本の石との比較などお決まりの展示物がありました。展示スペースは以外と小さく、やっぱりメインは地下空間ですかね。

そしてついに地下空間へ、階段を降りるたびに少しづつ気温が下がっていき、蒸し暑さから開放されていく快感。そして目に飛び込んできたのは巨大地下空間。

これは予想以上。幻想的な巨大地下空間が広がっており、直線的な堀跡と車両などの移動のためと思われるゆるやかな曲線が地下いっぱいに。外郭放水路や地下鉄、地下トンネル見学会とかに行くより気軽にこんな空間を味わえるのは素晴らしい。これが秘密の神殿と言われても疑わないような立派な空間です。

掘り方から手掘りなのか機械掘りなのかが分かり、それが壁紙の模様のようになっているのがよい味になっていました。天井まで10m以上はある空間に立たされる事でここまで開放的な雰囲気になるとは今まで考えたことがありませんでした。

ただ地下空間が広がっているだけではなく、所々、地上に向かって立て坑が掘られていました。なんでも地上でどの程度まで掘り進んだか確認するために開ける穴だそうです。それが更に幻想的にさせるんですよね、ただ光が漏れているだけでなんでこんなに幻想的なんでしょうかね。子供の頃に刷り込まれたRPGゲームの記憶かなんかがそうさせてるんでしょうか。 

 

これだけ幻想的な空間なのでもちろん活用されるようで、よくわからない現代アート作品が並んでいたり、ドラマ・特撮・ミュージックビデオの撮影、ドンペリBMW、オメガのレセプション会場になったり、エンヤが日本に来てまでこの空間でテレビ中継をさせられたりなど独特の雰囲気にマッチした作品などで利用されてるみたいです。これは金になると思ったのか、非公開ゾーンには教会も作っちゃったそうです。ここ採石場だったんでしょ?地下空間で結婚式ってすごいわ。

なんだかんだで1時間半ぐらいは「スッゲー!」「ここ絶対セーブポイントだよ」なんて感動してたんですがこの地下空間、見学コースより遥かに広い空間が広がっているようです。マップを見ても半分も行ってない。人間の欲望は奥深いけどこの地下空間も奥深い。

再び地上に出た時は暑いのですがどことなく爽快な気持ちになれるので『大谷資料館』ここ最近行った観光地ではオススメです。冬は1度ぐらいまで下がるそうなので行くなら春~秋までの期間が行きやすいですね。

爽快な気持ちになったところで今度は腹ごしらえです。ここは宇都宮です。食べるなら餃子しかない。否、餃子を食べなくてどうする。

同行者のオススメで餃子の『正嗣』というお店に行くことに。大谷資料館からはちょっと距離があるけどまあ時間ならある。(後でもっと近い支店があるのに気づいた)

車で約20分程かけて『正嗣 氏家店』に到着。幸い、まだ営業時間のようでお店の様子を伺っていたところ、お店のおばちゃんに「食べるんなら早くしたほうがいいよ。もう終わりにするから」と声をかけられ早速入店。

焼餃子と水餃子、持ち帰り用の冷凍餃子しか無いという餃子専門店。迷わず焼き餃子と水餃子を1人前づつ注文。オススメの食べ方は焼き餃子2人前と水餃子1人前だがここは慎重に。ここがダメだよ日本人。後でちょっぴり後悔。

まず先に焼餃子が到着。小ぶりのかわいい羽がついた焼き餃子。焼き目はよく付いているが焦げは無く調度良い。小ぶりの餃子の中に野菜が少し多めの肉汁たっぷりの中身。うん、あつうま。これならパクパク食べれちゃうがここにはビールがありません。注意書きにまで書いてあるってことはよく言われるんだろうな。ここはグッと我慢して焼き餃子の三個目を頬張っているタイミングでラーメンどんぶりぐらいのお皿に入った状態で水餃子が到着。何このうまそうなスープに入っている餃子は。

お湯に味付けをして食べてくださいとおばちゃんに言われ、これはスープでは無いのかと思っていたら『ここははじめて?』と聞かれたので味付けのやり方を教えてもらいました。「醤油と酢を一周、辣油をお好みで入れてね」と。言われたとおりに一周。ちょっと酢が多かったのか酸っぱい餃子に。でも焼き餃子とはまた違った旨さが。味の強さは焼餃子に軍配が上がりますがこちらも負けてない餃子感。最後にビールと一緒に楽しむために冷凍餃子を頼み。店を後にしました。

今回の宇都宮旅行、MT運転練習としての計画だったのですが予想以上の施設に出会えたのでこのようなエントリにしてみました。良かったら『大谷資料館』、『餃子の正嗣』にどうぞ。想像より面白い宇都宮が堪能できました。 

 全行程で300kmを少し超えるぐらいの距離でした。十分な練習になりました。

www.oya909.co.jp

www.ucatv.ne.jp

『君の名は。』に見る新海誠監督の過去作品と今作の関係性【ネタバレ注意】

シン・ゴジラ』フィーバーから冷めやらぬ8月26日。

いよいよ3年振りとなる新海誠監督の新作映画『君の名は。』が公開された。

新海誠監督と言えば『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』、『雲のむこう、約束の場所』といった美細な背景美術や少年と少女の恋愛をテーマとして評価の高い映画作品を送り出してきたアニメ映画監督。初期作品については公開当時、ネットを中心に話題になり、『秒速5センチメートル』では単館系劇場での公開にもかかわらず、半年以上の公開というロングラン上映。映画公開後にアメリカでのビデオグラム化、放映権が発表されるという珍しい作品になった。

 そして満を持して公開となった今作。今までの作品を見たことがある人にとって、ある意味「裏切られた!」と思う人も多いと思う。そんな今作の特徴を過去作も含めて記してみる。【ネタバレ注意】

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映画『君の名は。』公式サイト

 

新海誠作品と言えば綺麗な背景美術、少年少女の恋愛模様、そして無くてならないのは「SF要素」と個人的には思っている。新海誠監督作品(2002年の『ほしのこえ』から)のうち、劇場公開作品は年代順に以下のようになっている。

星を追う子どもについては他の作品と比較してファンタジー色が強く、監督自身も「日本のアニメの伝統的な作り方で完成させてみる」といった意気込みで作成した作品となっており、単純に比較するのはお門違いだと考える。

それ以外の作品については監督の持ち味ともなっている少年少女の恋愛模様を主軸においているが、『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』において注目するべきは「SF要素」が含まれた作品では決して無いことだ。

秒速5センチメートル』では高校生である主人公が親の仕事の都合で種子島に移住することになっており、種子島宇宙センターから発射されるロケットの輸送シーンや発射シーンが描かれているが、あくまで「現実の1コマ」としてのSF要素である。

言の葉の庭』では幻想的な風景こそあれどSF要素に近いものは無いと思われる。

そのことを考えると今作『君の名は。』は『雲のむこう、約束の場所』の2004年以来、これぞ新海誠作品と言われる潮流の中ではかなり久々のSF要素が存分に含まれた作品であると思われる。

それがあるこそ、歴代の新海作品を見ていた人にとってストーリーに泣き、そして少年少女の恋愛模様からの隕石墜落という絶望に落とされた展開に泣き、初期作品で影響を受けた人にとって、「待っていました」と言わんばかりのSF要素に泣く。まさに泣きづくしの作品となっている。

公開前の期待についても過去作に比べると桁違いに異なり、『言の葉の庭』の興行収入1億5000万円(推定)のところ、『君の名は。』公開3日間で12億円、8日間では27億1200万円と現時点で前作の18倍以上を叩きだしており、配給の東宝も監督の次回作に弾みをつけてくれるであろう。

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新海監督がSF要素を意図的に封じ込めていたのか、それかいい意味での裏切りを行うために一時的に力をためていたのか定かではないが、今後も一ファンとして目が離せないアニメ監督であることは間違いない。

2016年夏は映画界にとって話題作が立て続けに公開するいい流れとなっており、低迷が噂される邦画業界にとって良い流れのキッカケとしてなって欲しいところだ。

 

シン・ゴジラ』との意外な関係について以下の記事が面白かったので最後に是非読んでもらいたい。

www.asagei.com

 

(9/5追記)

このエントリで過去作品について気になった関東近郊の方は9/10~16にかけて目黒シネマに是非足を運んで欲しい。『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』の3作を映画館で一気に楽しむことができる。

www.okura-movie.co.jp

 

Googleマップで見る『シン・ゴジラ』撮影地点1【ネタバレ】

皆さん、もう映画館には行きました?庵野秀明総監督作品『シン・ゴジラ

7月29日に公開を迎えた今作は2014年のハリウッド版ゴジラ以来2年ぶり、日本制作作品に限定すると12年ぶりにもなる。

自分は今まで特撮映画作品はそこまで興味が無く、ゴジラシリーズも今までまともに見た作品はほぼ皆無と言っていいほど。

今作は監督にエヴァ特撮博物館で名を轟かせる庵野秀明監督が初めてメガホンを取るゴジラ作品という事で注目はしていた。Twitterで7月28日深夜の最速上映の感想を見て見事に感化され、29日夕方の回で体験してきた。こいつがとんでもない映画だった。

f:id:kabayakin:20160803204844j:plainこのエントリもネタバレ注意だ。

 ほとんどのゴジラ作品を全編通して見たことの無い筆者にとってゴジラと言えば良くも悪くも大雑把な映画、という認識だった。

昔懐かしアニメ・特撮作品のランキングバラエティなどで映しだされるゴジラの映像と言えば初代の着ぐるみ感満載の映像。子供の頃からCG過渡期の体験をしている同世代の人間だと同じイメージを持っている人は数多くいるのでは無いだろうか。

ハリウッド版などでコテコテにCGが使用されていても脳裏によぎる着ぐるみが視聴意欲を削ぎ落としにくるのだ。今作はTwitterでの最速上映の評判、そして庵野、樋口監督の作品、現代に蘇った原点回帰のゴジラ、という要素が視聴意欲を沸々と沸き立たせてくれ、劇場まで足を運ぶ流れとなった。

イメージに囚われていた2足歩行のゴジラだけではなく様々な形態を持ち、現代日本に振り注いだ想定外な災害。ゴジラが暴れるシーンよか政治家が会議をしているシーンのほうが長いというやっぱり庵野庵野だと思わせる構成。かと言って陳腐にならず悲壮感すら漂ってくるゴジラの暴走シーン。筆者は東京南部~川崎市あたりが生活圏という事もあって見覚えのある景色ばかり映るので劇場の中でもかなり絶望感を感じていた部類なのでは無いかと思う。

そんなゴジラが破壊の限りを尽くした撮影地点をGoogleマップで振り返ってみた。対比映像は載せない(載せられない)ので皆さんも記憶で思い出すかパンフレットと対比しながらどうぞ。まだ見てないよって人は今すぐ劇場へ!

1.呑川遡上カット(大田区 呑川新橋)

四方を北糀谷、西糀谷、東糀谷、大森南に挟まれている産業道路呑川の交差点『呑川新橋』からのカット。この映像から尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課長補佐が巨大生命体が自重にも耐えうる足の存在を指摘、上陸の可能性を導きだすシーン。大量のレジャーボートが(呑川は都に無断で係留を行う不法係留のメッカ)上流に押し込まれ、いよいよ上陸が近いことを予感させる。

2.ゴジラ上陸後カット (蒲田東口商店街 ぽぷらーど)

京浜急行バスの撮影によるバス迂回案内からタイトルである『シン・ゴジラ』が発覚した撮影現場となった蒲田駅東口周辺。京浜急行バスも撮影協力にバスを提供していた。呑川から上陸したゴジラが最初に襲った街となった。蒲田駅から北に転進、品川方面へと向かった。 

3.品川湊 (八ツ山橋 北品川駅近辺) 

ゴジラ第一作でも舞台となった八ツ山橋付近。八ツ山橋付近の撮影ポイントは一回目の上陸での戦闘があるため見せ場が多く、撮影ポイントも多い。

・八ツ山橋南東方向の『ライオンズマンション北品川』の屋上から北側、頭を地面スレスレまで下げながらゆっくりと進むゴジラのカット

・八ツ山橋南東方向の利田神社境内から八ツ山方面に向かって北品川橋奥をゴジラが左手から右手に進むカット

北品川駅前から国道15号(第一京浜)にかかる歩道橋を逃げる住民のカット

・八ツ山橋南の都営北品川アパート北側通路から逃げるアパート住民のカット

・八ツ山橋南すぐの『品川第一踏切』から南方向を向き、ゴジラが立ち上がるカット

五反田駅上空近辺から三菱開東閣、御殿山トラストタワー、ペアシティルネッサンスを含めたゴジラが停止したカット

AH-1Sが品川駅上空を低空飛行するカット

京急八ツ山橋からゴジラに吹き飛ばされ、国道15号上に直撃する京急800形編成のカット

北品川駅上りホーム品川寄りから北品川駅南の『北品川第一踏切道』を渡る逃げ遅れた住民のカット

・都営北品川アパートをなぎ倒し、品川運河を通り東京湾へと戻るカット(ゴジラが画面側に突入してくるようなカットの時、近辺には実際には無い高規格道路が映る)

これでも一部だと思うが覚えきれない。

 

ここからゴジラは第二上陸に備え東京湾へ一時的に戻り、再上陸時には鎌倉、武蔵小杉、そして都心へと進行していく…

 

(9/4 いくつかのカット説明について修正)